三芳野名勝図絵
中島行昌撰 写本三冊 享和元年
川越町の過去を知るべき主要なる資料にして其記事各町内分に従ひ、最初に川越の合戦に関する記事を出せり。 然れども川越城及士屋舖に関する記事は全然之を掲げず。
中島行昌撰 写本三冊 享和元年
川越町の過去を知るべき主要なる資料にして其記事各町内分に従ひ、最初に川越の合戦に関する記事を出せり。 然れども川越城及士屋舖に関する記事は全然之を掲げず。
撰者不明 写本四巻或は五巻
川越町に関する主なる資料の一にして、其記事件別法に交ゆるに町内別を以てし、雑出混交せり、殊に巻帙も必ずしも諸書一定せず、然れども、三芳野名勝図絵以前の書と覚しく。 参考とすべきもの少からず。
撰者不明 写本一冊 宝暦三年八月撰
全然件別法に従ひ、川越大意、城築の記、城主の記、古戦記年中行事、各町来暦、神社、古蹟、妖怪、寺院等を掲げ諸家の菩提所を示し、終に仙波並近郊名所を記したり。 蓋し川越町に関して世に余り知られざる資料也。
(群書類従に出づ)
比較的簡単也。
喜多院所蔵 仙波喜多院を中心として大小仙波川越等の社寺其他に就て記す所あり。 平凡にして稍雑載の嫌なきにあらすと雖、余り世に知られざる資料なり。
熊谷直亮撰 三芳野神社所蔵
三芳野神社の来歴を記し、兼ねて川越城及川越地方の沿革に及ぶ。 其神社の緑起は世間有りふれたる所なりと雖、川越城の沿革等、流石に撰者の学力を偲ばしむ。
柳井明映撰 肥塚泰蔵氏所蔵
川越に関する合戦記を詳述して城主、城内、太田道灌等の記事に及ぶ、撰者は国粹主義の熱心家筆端頗る力あり。
簡単なれど往々にして見るべきもの少からず。
吉田東伍講演
其他川越有幸記 三芳野砂子等の書ある由なれども未だ一覧するの機会を得ず、 又三芳野起諦は中島行昌の撰なれど、 風土記川越付近乃至入間郡の記事と同一也。