鉄砲町

初茶園ありしが、松平伊豆守の時、近江国より鉄砲師国友佐五右衛門なるものを召抱へ、 上松江町、 南久保町入口の南角に屋舖を与へしが、伊豆守国替の後も松平美濃守に仕へ、茶園の地に移り、一族此所に住せしを以て名く、国友は後甲府に移り、鉄砲町は行止まりの処なるを以て享保十五年猪鼻町へ道を通じたり。