東明寺々院の傍にあり。 此辺は川越夜戦の折に、追撃戦の行はれたる処にや、頗る激闘の行はれたるが如く、上杉方の豪将難波田弾正憲重等も戦死せりと云ふ。 今も此辺往々にして、刀鎗鎧片等を出すことありと云ふ。 山は元戦死者を葬りし塚に起因し、之を大にし、若くは之を移転して大にしたるものなるベし。 高三丈余。 付近を望むベし。