氷川神社
東原にあり。 創立年代不詳。 村社にして八雲、稲荷、久田、高根、金山の諸未社を有す。
大井は村の南部に位し、人家川越街道を挟で相連り、一小宿駅の観を成す。 戸数百五十。 村役場、小学校、郵便局は此処にあり。
東原にあり。 創立年代不詳。 村社にして八雲、稲荷、久田、高根、金山の諸未社を有す。
宿の東に当り、高台の下、低地に居り、清泉湧出し、池水透明、社地として最も可、其古家人口に膾炙せるも宜なりと云ふべし、但近年漸く頽廃に向はんとす。
下組にあり。 天台宗、灌頂院未也。 天龍山徳性寺と称す。 秀山律師の開創と伝ふるのみにして、年代も詳にせず。 十四世祐円中興し、万治三年寂せりと云ふ。 現住は三十二世也。 創立以来火災に罹ると二回。 寺に弘安四年十一月と記せる一板碑あり。
本乗院の東南、街道を隔てゝ旧稲荷の社跡あり。 数年前此辺より板碑数基を出せりと云ふ。 宿の西方畑中に一二の古塚あり。 上に石塔を立てたるものあり。
市沢(イツサハ)には金山あり。 鉄糞出づ。 鍜治の居りし処ならん。