金剛院

入間野神社を去る二町弱、新義真言宗にして多摩郡成木村安楽寺末、御岳山延命寺と号す。 維新以前は御岳社の別当也。 寺伝によれば天文二年深悦沙門の創立にして、深悦永禄九年寂せりと云ふ。 其墓存す。 慶安二年十石の朱印を附せらたり。 明治三十八年火災に罹り、四脚門及土蔵を残して、余は皆焼失せり。 之を以て翌年仮本堂を立り。 境内に薬師堂あり。 或は曰く堂は院よりも古しと。