大御堂

矢荻にあり。元西勝院のありし処にして、今堂宇及天王祠を存す。宮寺家平手植と称する堂側の大杉は落雷のため枯木となれり。本尊弥陀、行基の彫刻と号す。古の額には大弥堂と記せしと云ふ。又古は別に小御堂あり、大小相対せりとも相伝ふ。