入間野

村の西部の地方にして、百年前まて十万余坪の野なりき。古は入間川村に属せしを、宝暦年中藤沢の村となれり。建久四年源頼朝武蔵国入間野に於て追鳥狩を行ひ、藤沢二郎清親百発百中の妙技を試み、将軍の感賞を博せし処は大凡此地方なるベしと云ふ。但古代は此原遥かに南方に連り、今の宮寺元狭山付近も曠野なりし也。