霞野と称する処の、入間川堤防上に存す極めて小なる石造の祠也。清水冠者清高を祭り、往時は社殿を設けしが、洪水の為に其永く存すべからざるを以て、石祠に代へたるものならん。祠に清水冠者の事蹟を刻せり。其終に永享二庚戍之春建也とあり。思ふに其頃初て石造となしたるにや、今の祠は其後の再営ならん。