東陽寺

曹洞宗多摩郡平井村宝光寺末、孤峯山と号す。開山は明鑑にして永禄十一年正月示寂、当時は本堂、方丈、客殿、山門、禅閨、鐘楼等あり、厳然たる大刹なりしに、再度の火災を経て、(天保三年及明治十五年)僅に山門のみを留むるに過ぎざるに至れり。之を以て明治二十八年二十二世住依元宏菴再興の工を成せりと雖、之を旧観に比すれば劣れると又止むるを得ざる也。山門の傍老松あり。山内閑静也。 (尚堀兼村東三ッ木の条参照)