字御所の内畑中より出てたる板碑七八基一民家の裏に造られたり。元□元年七月十□日、広安元年九月一日行年丶丶丶丶、貞治二二年四月□日、永享丶丶丶(二基あり)、妙心禅尼(年号不明)等の文字見ゆ、又此地に近き、神官墓地中に立てる板碑は「永仁五丶丶と刻せる上へ、新に元禄七安亞道心法印刄正徳丶丶と記し、又永和□九月四日と刻せる上へ、新に□永及延享の年代に属する二 個の戒名を記す。再刻の形蹟歴たり。此板碑恐らくは御所内付近に出てしもの ならん。又字英(はなぶさ)に於て、一人家の側面、竹林中、猿を刻せる一板碑あり。土俗之を八幡様と称し、信仰措かずといふ。