坂戸越生街道に面し、約一丈許の塚上にあり。近隣に名を知られたる神社にして、今は入西神社へ合祀せられたれども尚賽客多しと云ふ。其金比羅縁起も亦著名にして、寛政年中に成り風土記にも屡々引用せられたれど、其記す所、稍々雑然たるの嫌あり。且其記事に稍年代の誤謬あるが如し。著者は故障ありて未だ実物に接せず。今写によりて批判す。