村の東南方水車付近の地にして今は小名を月吉と称し、其小橋を月吉橋と名けたり。 廻国雑記に「月吉と云へる武士の侍り、聊か連歌などたしなみけるとなん。 雪の発句を所望し侍りければ、云ひつかはしける。 「庭の雪月よしとみる光かな」これにて百韻興行し侍りけるとなん」と。