村の西南方にありと云ふ。 日吉は小名とならざるが如し。 風土記に曰く、日吉は当所を開墾せし人なりとのみにて其伝の詳なることを知らず。 想ふに月吉と対して日吉と号する時は、共に其人の号にして、別に姓名ありしならんと。 然れども月吉に対するに日吉を以てす。 事聊か小説的戯曲を交へしやを覚えしむ。