阿蘇明神社
村の鎮守にして、志木街道の西に位し、木立繁き処、清素なる社殿を設く、近年村内無格社八坂、厳島、砂原稲荷、氷川、神明、天神及稲荷の諸社を合祀せり。 境内に神楽殿あり、稲荷天神、金刀比羅、御岳、子安、弁天等許多の末社あり。 境内の北に接して、小学分校あり。 其西北に当り、新河岸川の畔、元の氷川神社あり。 傍に別当長円寺ありしも今は社を併せ、寺は唯廃屋を存するのみ。
東大久保は村の北部を占め、人家二百弱、古は大窪村と書せしと云ふ。 大沢姓甚だ多し。
村の鎮守にして、志木街道の西に位し、木立繁き処、清素なる社殿を設く、近年村内無格社八坂、厳島、砂原稲荷、氷川、神明、天神及稲荷の諸社を合祀せり。 境内に神楽殿あり、稲荷天神、金刀比羅、御岳、子安、弁天等許多の末社あり。 境内の北に接して、小学分校あり。 其西北に当り、新河岸川の畔、元の氷川神社あり。 傍に別当長円寺ありしも今は社を併せ、寺は唯廃屋を存するのみ。
（ちょうこくじ）
村の北部、街道に沿ひ南面せり。 本堂稍。 大にして、村寺の体裁備れり。 曹洞宗に属し、渋井村蓮光寺の末、臥龍山と号す、開山は物堂正逸、慶長年代の人也。
風土記に曰く、「村の北川越往還の東側にあり、城跡とのみ伝へり。 」 何人の居城なりしや。 是に荒神の塚、天神の小祠ありと。 案ずるに長谷寺の東、道を隔てゝ古冢あり、塚上阿夫利神社と記せる石燈籠あり。 又小社の跡と覚しきもの存す。 此東に天神の小祠あり。 此辺恐くは古城蹟の跡と推定すべし。 但村人の記憶今や全く之を逸す。