渋井

渋井は村の南部に位す。 戸数七八十、旧家黒須氏は今所沢町長たり。

稲荷神社

江川端にあり。 末社に春日天神、疱瘡祠等あり。 又最近左の諸社をも合祀せり。

神明神社

元川久保にあり。

雷神社

元江川端にあり。

稲荷神社

元堤根にあり。 鎌倉街道は此社の付近を通ぜしものなるべし。

蓮光寺

曹洞宗にして下野国長林寺末、鷲嶽山と号す。 開山麼庵総與永正十七年十一月廿八日寂す、後徳川家康の此辺に放鷹するや、此寺に憩ひて、茶を契せりと云ふ。 寺堂雄大、楼門あり。 鐘楼あり。 正門は南面して、新河岸川の辺に立てり。

慈眼寺跡

真言宗、北足立郡与野町円乗院末なりしが、今は廃寺となる、

観音堂

曹洞にて、元禄中の設置、鎌倉古街道に臨めり。

勢至堂

川久保にあり。 曹洞にて元禄以前の設置と覚ゆ。