氷川脇と称する処にあり、仙波河岸に入る街道の北に接する叢林の一廓にして、村社也。 社殿古色あり。 社後の断崖眺望佳也。 境内に二三の古墳らしきものを見る。 社の創立は明ならずと雖、慶安元年検地帳に現今の社地を記載し、又丈余の樹木今も境内に存し、数年前までは更に甚だ多かりしに見れば少くとも三百年以前の創立なりとするを得ん。