長徳寺の南氷川脇にあり。 中院の末寺にして、自然山大日院と称す。 天文二十三年九月の創立にして、開山栄海と伝へらる。 今の本堂は何時の建設にや、仮のものと覚ゆ。 大日堂あり。 西方の墓地中、当寺中興堅者法印賢海和尚位享保九年月日と記したる墓石あり。 依て中興の人と年代を知り得たり。 又小田原役帳を閲するに、勝瀬孫六、十九貫文仙波内天念寺分なるを載せたるは当寺を謂ふものならん。