氷川神社

雀森にあり。 村社也。 社地は延宝六年の検地帳に除地とせられたり。 稲荷、春日の小社あり。 村内木野村氏に存する氷川神社由緒「未の太郎公」物語は之を神社の来歴とせんよりも、寧ろ別個の方面より観察して興味多きを覚ゆる也。 森の入口に富士浅間の小塚あり。 高一丈、岩石を並べて、富士山に擬せり。 氷川社の旧別当は大仙波常宝院なりしを故ありて網代教学院に変せりと云ふ。